2019年08月29日
今、焼きたてのうなぎパイをふる舞う「窯出しうなぎパイ」専用のお皿をつくっている。春華堂さんの担当は、私が22年前に講師をしていた専門学校の卒業生で今や、企画デザイン課の課長さんだ。
小さい頃(たぶん小学生)、頂き物でうなぎパイの箱が茶箪笥にあると、食べたくて食べたくて、しょうがなかった。1つもらったら、そーっと袋から出して大切にたべる、特別なものだった。
3月。彼に案内されて工場見学へ行って、びっくり!!
めっちゃ手作り。うそぉー??
うなぎパイ職人がめん棒を手に生地をこねて畳んで、8000層にもなるパイ生地に仕上げている。とっても力がいるこの作業は、半日交代じゃないと職人さんが持たないほどだそう。(確かに、全体重をかけていました。)
左上のクルってなってるとこが、生地を丸めた最後のところ。新人の職人さんだと、あそこがぴろっと離れてしまうらしい。
ひとつひとつ形がちがうのを見てもらえるよう、額縁のようなデザインにしました。
窯出しツアーでは、焼きたてのうなぎパイミニが食べられます。食感がちがいます。職人さんのオススメ温度は87度です。ご家族で、ぜひ!
ご予約はこちらへ。
お皿のお披露目はもう少し先です、、、(もひとつ、しかけもあるの。)
2017年09月12日
【参加者募集のお知らせ】
こちらから、チラシをダウンロードできます。
2012年の実験から始まった登呂遺跡での活動『ARTORO』。
とうとう(ど素人が)住まいを作ろうと動き始めます。
2013年、登呂遺跡公園の復元住居を見て、ふと
「本当に建売住宅みたいに、同じ形だったんだろうか?」と思ったのがきっかけ。
あれは、土に残された4つの柱穴と土手の跡から、現代人が考えた住まい。本当にそうだったかはわからない。
さて、どこから始めよう?
私はちっとも企画ができなくて。
なんだろう?と思ったら、「土地を買って、家を建てる」と言う、なんとも現代的な発想だったから。(だいたい,土地を買うって。それ、地球なんですけど。)
なんで3回も洪水があったのに、あの場所にこだわったんだろう?と、環境を知るところから始めることにしました。
まだ、馬もいなかった弥生時代の登呂ムラ。
自分の頭を乗っけて移動するには、この身体だけ。
そこにあるもので、すごく豊かだったはず。
出かけるったって、夜は真っ暗だ。
月と、星と、火。
目で、耳で、皮膚で、五感をフルに使って環境を読む。
生物としての能力を取り戻したい。
自分にGPS、もどさないと。
安全だから、ヘッドホンして歩ける。
個室って、いつからできたの?って考え始めたら、
住まいの機能って、そもそも何??
マイホーム=家族(血族)が住む夢の家って、
今、なんでそうなってんの?
ただ、住居を作ったって、しゃーない。
それじゃあ、箱モノで、そこに暮らしはない。
空間をシェアする人と起きるコミュニケーション(摩擦)?
誰とシェアするの?
なんで??
と『?』が止まらないまま、
今、足元にあるもので、
この場所に、
みんなで作って、
みんなで修繕して使える住まいを作ります。
2020年まで、3年がかりです。
(私もこんなことになるとは思っていませんでした。)
一緒に考えて、(失敗もして)くれる人、募集です!!
どうぞ、よろしくお願いいたします。
こちらから、チラシをダウンロードできます。
2017年07月02日
庭で採れた今年初のトマトを手にした時、「なんで、私、稲のめんどうを見ないんだろ?」と思った。
よし!今年は苗を植えたら、無関心農法じゃなくて、育てよう!観察しよう!と、
田んぼの草取りと、肥料にぬかを入れてみようと、朝から登呂へ出かけた。
先週(6/25)に遅ればせながら田植えをした。去年、収穫した米の種もみは名札が取れてしまい、名なし○番のまま、育てられた苗が15品種。それぞれが育ててきた苗は成長具合も、バラバラ。溺れそうな小さな苗も、植えた。去年、深水だった田んぼで草が抑制され、稲が大きく育ったから、ダイジョブショ?と。
1週間後の今日。
田んぼに着くと、苗が見えない。プール?3枚の田んぼのうち1枚は植えた痕跡すら見えない。
根元から、何者かに食いちぎられたと思われる苗が浮いている。
JT!!!
ジャンボタニ〜〜〜〜〜シの野郎。
よく見ると、田んぼに立てた竹の名札にピンクの卵がた〜くさん。マジか??
これまでJT気持ちわるいし、この外来種め!と思っていたけど、去年、長坂さんから「いやいや、最近はある程度いた方が、草を食ってくれて助かるんだよ。」と聞いて見直していたのに。(この時点で、私、人間さま目線!)
今年は田植えの日に、貴重な種もみを分けてくれた日本一の稲オタク松下さんがきた。
「田んぼで自分がコレクションした品種を育てている。交配するかもしれないし。」と言った時、
「あ、稲も花が咲くのか!」と思った。
それぐらい、私は関心がなかったの。
毎日パトロールする庭の野菜は、もりもり育つ。きゅうりの受粉も欠かさない。
(自慢だが、笑)私はこの9年、生ゴミを捨てていない。(ウソ。1日だけ、捨てた。)
野菜クズ、海老の殻、肉片、、、狭い庭に還してる。
トマトは雨が降ると、割れてしまうとわかってから、トマトには水をやらない、雨が続くときはゴミ袋で簡易ビニールハウスを作る。美味しく、たくさん食べたいから、育ててる。
米は、私にとって、田んぼの土から土器を作り、同じ田んぼで稲を育て、秋に収穫した米を煮炊きして食べるという実験ワークショップの素材だった。実験というか、お遊びだ。
食べるため、と思ったら、姿勢がちがうだろう。年に一回しか穫れないわけだから。
稲藁で、道具もかやぶき屋根も作れるとわかった今、米だけでなく、藁も使いたい。
たくさん、安定的に収穫したい。
計画的に、未来を考える必要が出てきた。
ああれ??暮らし→社会→経済のぐるりを自らが実験台となってやってんじゃん。(爆)
(稲が植わっていない時期の土の世話も考えないと、な。)
うちの庭は目の前だけど、登呂の田んぼまでは車で20分。食べ物を作る現場と食べる人との距離が遠いと考えていたけれど、作る人と現場との距離も考えないと。
2017年04月28日
第7回「令子の部屋」は、大阪にある世沙弥さんで、精神分析家の立木康介(ついきこうすけ)さんをゲストに迎えました。
(京都大学人文科学研究所准教授。 精神分析家。神奈川県出身。著書:『露出せよ、と現代文明は言う』『狂気の愛、狂女への愛、狂気のなかの愛』雑誌「三田文学」に『ラカンと女たち』を連載中。獅子座。)
今回も大阪ではトーク後、参加した方のお話が面白かったです。
「ニコ動での川上さんが何かのプレゼンでちょっとウケ狙いの話をしたところ、会場に来ていたお客さんはみんな無表情で全くウケていない様子だったけど、手元のPCでその会場を中継してるニコ動の画面を見てみたら、wwwwwwがいっぱい書き込まれてて実はすごいウケてた」「誘拐犯人が、女の子のふりをしてLINEの返事をしたら、”なんかちがう”と友達が気づいた。」という話も面白かった。「でんぱ組というグループの子たちは一緒の部屋にいてもLINEで会話する」そうです。
表情筋を使わないというか、テキストに表情があるのか?つかう筋肉違うんだね。
あとで、
>そういえば、コンピュータの父であるアラン・チューリングもFacebookのザッカーバーグもAppleのジョブズもみんなアスペルガー系なので、現代のコミュニケーションと発達障がい的な資質(面授が苦手で、記号やテキストを好む)は密接に関係してるかもしれません。そういう人たちが作ったデバイスに親しむうちに、現代人もそういった筋肉が鍛えられたのかも、と逆説的に思ってみたり。
と参加した方から感想が届いた。
目の前の人に伝える。声のとどく範囲というフィジカルな限界。でかい声を出す、、手紙、、電話、、メール、スカイプ、距離の削除によるコミュニケーションの形の変化。
なんでそんな遠くの人と話す必要あんの?
↓
遠くても、同じような志の人と集う。
そういうことかなぁ。
その偏りのいいところは、世界のどこかに自分の心地良いコミュニティーを見つけられる可能性と、ものすごく逆に視野せまくなる可能性もあって。あぁ、これ、三宅なほみさんと話したことだった。
あと、私が面白かったのは、本当の孤独ってあるのか?登呂遺跡の復元住居など見ると、個室なんて発想はない。いつから、ひとは一人になりたい?疲労回復にひとりになることが必要になった?肉体疲労と精神疲労は全然違う。ベッドホンして個室に入る、でもそれ、安全だからできること。だって、聴覚は生物として自分の位置を知り、他の生物との距離感を知る、自分の身を守るために大切な器官。その穴を塞いでる。
令子の部屋のいいとこは、まとまんないけど、何かしらいろんなこと考えるきっかけになるところ。
今回も面白かった。参加してくださった皆様、ありがとうございました。
2017年03月23日
【第7回『令子の部屋』のお知らせ】
4月7日(金)19:00〜
定員:15名
参加費:2,500円(1ドリンク付)
場所:世沙弥(大阪市淀川区塚本1-3-28)
参加のお申し込みは、taizo3213@gmail.
【ゲスト:立木康介(ついきこうすけ)さん】
京都大学人文科学研究所准教授。 精神分析家。神奈川県出身。著書:『露出せよ、と現代文
2016年11月19日
雨上がり。
子ども芸術大学に参加した3人兄弟のお母様からいただいたメールです。
あの作品が誰の手にわたり、どんな出来事が起きたのか?
初めて知ることができて、本当にうれしいです。
… … … … … … … … … … … … … … … … … …
はじめまして。
富士市在住の○○と申します。
この度、娘(小5)息子(小3)+息子(年中)が
子ども芸術大学、蒲原の五十嵐邸で行われた原倫太郎さんのワークショップに参加しました。
旧東海道を散歩しながら、昔のものと今のものを発見し
影絵をつくるというものでした。
昨日、その作品が飾られている蔵を家族と一緒にみにいきましたところ
(最終回に参加できなかったので、)修了証書と記念品をいただきました。
「記念品はわれものだから気をつけてください」と係の方から教えてもらいました。
何やらとても小さくてわくわくしました。
家に帰ってから我が子3人は一つの箱 を開けてみました。
「ブーツがふたつ」
「何がちがう?」 ~手ざわりだよね、素材だね、つるつるとがさがさだよ、全然ちがうよね
それで指示通り水の中に入れてみました。
以前、こういう水の中にいれると大きくなる恐竜とか、色がかわるおもちゃとか体験したことがあります。
洗面器にいれて様子を見ることにしました。
~。。。
~。。。
~えー、どういうことなの!!!!!!!!!!
予想を翻したこの結末に子どもたちは唖然としました。
びっくりしました。ためいきでした。ゆらさないでと言いました。
とけました。土になりました 。
洗面器じゃなかったらよかったね。
最後だったからね、いいいれものに入れてあげればよかったんだよ。
じゃ、この土をさ、もうひとつのブーツにいれてさ、植物そだててみたら。
でも、下に穴がないか。
じゃ、土は入れるとしてもドライフラワーいれようよ。
あ、また土から何かできるのかな。もう一回ブーツとか。
一つこわれるともうひとつが大切に思えてくるね。
大事にしようね。
ママ、この土そのままにしておいてよ、捨てちゃだめだよ
あとひとつの箱どうする?
焼いたら固まるのかな
オーブントースターでできるの?
わからない。
かちかちやまみたいだった ね。
こうやってたぬきの舟は沈んじゃったのかな。
すぐとけちゃったね。
でもふんわりきれいだったね。
↑
三人兄弟の会話
私もとてもびっくりしました。まさか、とけちゃうとは思ってもいなかったのです。
でも、すごいプレゼントだと思いました。
もう一つのブーツが愛おしく思えて、作者の気持ちとか作品にこめられた思いとか考えました。
箱の外側には782/1000とかいてありました。
1000通りの感じ方がきっとあるんだろうなと思いました。
きれいだとか美しいとかそういう感じ方の他に
もっと違う何かがこの作品にはある気がします。
記念品は二箱いただき、あ と一箱残っています。
どうしようかと思います。
子どもたちはどうするんでしょうね。
楽しい時間をありがとうございました。
感謝いたします。
… … … … … … … … … … … … … … … … … …
1000通りの感じ方がある、とおしえてもらえた。
ありがとうございます。
2016年10月23日
『もし2000年前のトロ村にいたら、どんな家に住みたい?』
2016年11月12日(土)13~16時
場所:登呂博物館
定員:15名
参加費:500円
対象:小学校高学年(親子参加)から、どなたでも
今、登呂遺跡にある復元住居。4本の柱の跡から現代人が想像したもので、本当はどんな形だったか、写真も絵も残っていないからわからない。あんな建売り住宅みたいにぜんぶおんなじじゃないでしょう。弥生時代もあの場所から富士山が見えていて、稲作をして暮らしていた。敵が攻めて来たときのための環濠もなければ、武器も出ていないのんびりしたムラだったのか。
もし、2,000年前にここで暮らすことになったとしたら、あなたならどんな家を建てますか?想像を巡らせ、小枝など自然素材を使って粘土の土台の上に家の模型をつくります。できあがった作品は、とろエンナーレ期間中、博物館1Fに展示する予定です。
参加を希望される方は、054-260-6911(SBSプロモーション:担当、八木さん)へお申し込みください。
関連サイト→ http://motoharareico.com/blog/?p=4472
とろエンナーレ公式サイト→ http://toroennale.net
2016年10月17日
【第6回『令子の部屋』のお知らせ】
11月6日(日)16:00〜
定員:15名
参加費:3,000円(1ドリンク+おつまみ)
場所:珊瑚 片瀬(神奈川県藤沢市片瀬4−16−27)
https://www.facebook.com/sangokatase/?fref=ts
参加のお申し込みは、fujimoto@milligram.ne.jp (担当:藤本さん)へ。
【ゲスト:立木康介(ついきこうすけ)さん】
京都大学人文科学研究所准教授。 精神分析家。神奈川県出身。著書:『露出せよ、と現代文明は言う』『狂気の愛、狂女への愛、狂気のなかの愛』雑誌「三田文学」に『ラカンと女たち』を連載中。獅子座。
もう8年ほど生ごみを捨てていない。リサイクラーという機械でカリカリにして庭の土に埋めて3ヶ月ほどすると、そこだけ山の匂い。ミミズ先生すごいな、と思っていたら、ちがった…。土の中に何十億(もっと??)と居る名もない菌が食っちゃあ出して、食っちゃあ出して、最後元素のリン(P)や窒素(N)にしてくれないと、植物は栄養として吸えない。私も循環の一つか。私の身体って、太陽系にある元素の多い順とほぼ同じものできてるのかぁって、物質としての「ワタシ」にまでたどり着いたら、『あれ??人間らしさってなんだ?』ってなりました。
この身体にしか、記憶されていないコトとか、あるじゃん…。(Humanityって変わらないもんだと思ってた。)
というわけで今回のゲストは、精神分析家の立木康介さん。実は第1回『令子の部屋』に来てくださって、私を第3回と第4回、藤原辰史さんへつなげてくださった方です。
(Humanityって変わらないもんだと思ってた。)
(自分の内側を、そんなにみんなして露出していいのかよ?)
(人の内側も自分の内側も、そんなカンタンにわかるもんなのかよ?)
とても、楽しみです。
【案内は、コチラ。】
2016年08月16日
ふじのくに子ども芸術大学の参加した子どもたちに贈る作品を作りました。
『a girl in my pocket』のミニバージョンです。
小さな花を生けるとかわいいです。
右足のブーツは焼いてありません。
これを1250度で焼いて、釉薬をかけたものが左足のブーツ。
(泣いちゃう子、いるかもしれない。)
この機会をあたえてくださった静岡県に感謝いたします。