2月8日(日) 晴れ

 38STUDIOオリジナルプロダクト『sandy cream』のサンプルが山口陶器さんから届いた。
すこし、黄色い。
前回からの修正で黄味はおさえられたが、まだ黄色い。
これで、ぎりぎりOKとするか?

黄味をおさえたほうが品もいいし、釉薬がかかっているところとのコントラストがつよくなるはず。だけど、そのためにはもう釉薬の厚み調整だけでは効かない。もう一度土から練り直さないとダメだ。

0902081同じレシピで作ったはずの土でも、個体差が出る。それを味とするのか…
陶の素人であれば、「黄味もうちょっとおさえてください」って言えるんだけど、工程がわかっているから迷う。
リビングに置いて、昨日からずっと眺めている。これで、いいとする?

2009年2月7日 晴れ

おなじ仲間?と思っているので、「また来た」と言われてもついつい隣の大工さんに会いに行ってしまう。お茶の時間にわたしも入れて

私が通っていたLondonのRCAという大学院はとてもコンペティティブなムードで、学校にいる時はいつもなにかに追われている感じだった。なんでこんな学校来ちゃったんだろ?とみんな言ってましたが、卒業すると「いい学校だった」と口をそろえて言う。いま思えば、朝から晩まで作品のことだけ考えていられたなんて夢のようだけど、当時はいつも切羽詰まってた。
それでも、イギリス人は「Would you like some  cuppa?」と10時と3時に茶を飲んだ。いま、手が離せないんだよってキリキリしてる私を見て「you need a space」とのらっくら言う。

大工さんは必ず10時と3時に休む。このところ、仕事場で棚やテーブルを作っているわたし。あともう少しだからやっちゃえ、あとちょっと、もうちょっと、キリのいいとこで…と5時になり、暗くなるとあせって、最後にものすごい失敗をして二度手間…。

今日、ふざけて立川さん(大工)にパンチしたら「オレ、あばら折れてる…うぅ」。5日前の建て方(棟上げ)で落ちちゃったそう、ごめん。最近、忙しくて寝不足だって言ってたもんね。休まないとケガしちゃう、次のいい仕事のために休むんだよね。spaceって、そのことだけでいっぱいにならないですこし周りを眺める余裕とかゆとりのこと。ほかの人も入るすき間みたいの。

一度、その場を離れる。カラダもココロも風通しよくして、さ、もいっちょ行くか。

2009年2月2日 晴れ

さゆりちゃんが焼いた絵みたいなネギ

1月25日にワークショップを終えたあと、北村さゆりちゃん(日本画家)ちでおよばれしました。あとから金田実生ちゃん(画家)もやって来て、二人が大好きな夫は静かにはしゃいでいました。今日、夫が思い出したように実生さんがいい話をしてくれた、とまるで自分だけに話してくれたようにもったいぶって言う。

実生は愛犬ペロちゃんを連れて毎日散歩に行く。ペロちゃんが公園で必ず通る道。その日は雪。そしたら、雪の上にたくさんの犬たちの足跡があって。普段、人間には見えない「匂いの道」が初めて見えた。

人類が最初に読んだのは、雪のうえに残された獣の足跡。それを追って狩りをした、と小学校の頃、何かで読んだ。

日常という一種の麻痺のなかに、みつけること。

北村さゆり展〜山本兼一著作 表紙絵を描く〜2009.2.7〜21
*写真はさゆりちゃんが焼いた絵みたいな葱

2009年2月1日 晴れ 

夫・骨折中のため、父に大工仕事を手伝ってもらう。3時のお茶の時間。
「硫黄島ってナニ?」夫「日本軍の前線基地だよ」ふうん。父、唐突に
シンガポール陥落って大騒ぎでさ、バナナはじめて食べたんだよ」
「配給?戦争に勝ったみたいの、わかってた?」
「う〜ん、小学生だったからバナナ旨いなあと思って」

18年前、RCA在学中に「バナナ置き(banana holder)」という作品を作りました。地下鉄で向かいに座っていた女性がいきなりBagからバナナを出して、ばくばくって食べた。「バナナに失礼!もっとちゃんと食べようよ。」と思ったのがきっかけ。バナナ何本も買って、もっとも平均的なカーブと太さを割り出して。なんだったんだ、あの熱意は?と思うけど、いまだにとても嬉しそうにバナナを食べる父の姿が関係していなかったとは言えない。

『バナナ置きによせて』(1991)

compe01_banana3

バナナを買いに行った。スーパーの入口近くに本日の特売品としてそれは並んでいた。100グラム10円である。あまり青くなく適度に熟れた傷のない房を手に取る。
6本で、84円。父さんが幼少の頃、高くて食べられなかった代物はいまや下等フルーツに成下がり、誰からも尊敬されない。

暮らしがどんどん便利になって何でも手に入ってしまうから、ヒトは日常どこにでも見られるような“フツウ”のものに目を向けたり、感動したりしなくなる。都会の暮らしは忙しく、情報はぐるぐると私たちの生活の中を駆抜け、立ち止まることも忘れる。みんな、見る、聞くふりはできるんだ。

 食卓の意味も形式も変わってきたかもしれないけれど、世界中どこでも食は人々のくらしと切り離せないもの。食文化をみると、その国の特徴などがよくわかったりする。食はひとつの儀式ーーーーーテーブル越しの笑顔、交わすコトバ、乾杯、誘惑そして涙も。
compe01_banana22
ゆったりと椅子に座ってみて下さい。バナナもけっこうイカスでしょう。
確かにぜんぶ似てるけど一つ一つ違います。人間みたいに大きさも長さも色も違うけれど、同じ椅子にすわっています。
どこにでもあるバナナに“ハレ”の場を与えたい。そうしてそれが忙しい誰かの顔に小さな微笑みと驚きを与えることができたら、こんなに豊かなものははないと我ながら、思う。

2009年1月28日 晴れ

0901281 月24日のワークショップに参加されたみすず書房の小川さん「あの、角のところがいいですね。」
釉薬は窯の中で溶けて液化し、冷却とともに固まって、土を覆う。液化したときに、角のところは流れて釉薬が載らず、土の地色が出る。

際(きわ)を見るヒトがいる。

お茶の時間、わたしの作ったいろんな湯呑みにお茶を煎れ、煎茶大福をいただいた。ワークショップも終わり、片付けをしていると、小川さんが「この湯呑みを譲って下さい。」緑の釉薬をかけたところと、かけていないところとの際は土の地の部分がおこげみたいなオレンジ色になる。

際に気づくヒトがいた。
際にいたいと思う。

2009年1月22日 曇りのち雨

090122お隣は現在建築中。大工さんは、ウチと同じ職人さん。仕事場の間仕切り用に作ったパネルの立て付けを手伝ってもらったら、木製の枠がポキッと割れてしまい、大工さんが作り直してくれました。自分で作ったのより、丈夫になった(笑)。お礼にケーキとコーヒーを差し入れると、このティーカップ&ソーサーを見て「これ、いいっすよ。オレ、先見の明、あるっすよ。これ欲しいっす。2つ予約、お願いします」でぇー、うれしい。

2009年1月18日(日) とうとう夕方から雨が降りました

雨は空から落ちてくるというのに、地面が濡れているのを見て「雨だ。」と知ることが多い。マンションに住んでいた頃は自宅前の幹線道路を走る車の音で、気づいた。今は、キッチンの上にあるちいさな天窓にぽつぽつ飛来してきた音でわかる。こどもの頃に知っていた雨の匂いを最近、感じたことはない。遥かかなたから降る雨粒は、最初から最期まで一人旅なんだろうか?連れができたり、途中で別れたりもするのかな?

2009年1月17日 晴れ 雨が降りません

090117_21

大好きな水内家を訪問する。小学2年の柚介くんが描いた絵にビックリ。アクソメになってる…。WALL・Eの街なんか俯瞰です。すごいなあ。平安時代の絵巻物なんかも俯瞰だよね。鳥みたいに空から見た体験がなくても、こんなふうに描けるのはなぜだろう。

2009年1月16日 晴れ 朝は氷点下2度

日中、家から出ず。庭にブロッコリーの葉っぱをバクバク食べにくる鳥さん。葉っぱはいいけど、実のうえにウンチしないで。あたしが食べるとこだから、そこ。

何も決められなかった1日。志村ふくみさんの本のなかで、手が動かないときはまだ考えが熟していないからだというような下りがあって、今日はそんな日だったと思う。そういう言い訳をさがすのは、若いひとの特権だと思ってたけど、いったいいつオトナになるんだろう。

2009年1月14日 晴れ 冬は空気が澄んでいる

去年読んだわがままなやつら』という本のなかのまるで午後の全体が、髪を短く切りすぎみたいな感じだったというフレーズがアタマから離れない。

ともだち レシピ 写真メモ 制作メモ 展覧会 暮らし 雑感 100gのキモチ
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
09月
10月
11月
12月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
01月
02月
03月
04月
05月
06月
08月
11月
12月
01月
02月
04月
06月
07月
09月
10月
11月
12月
01月
02月
04月
06月
07月
08月
11月
12月