2009年5月19日 晴れ

6月13、14日にオープンスタジオをやろうと思う。
Open Studioとは、作家が自分のアトリエで作品を公開することです。イギリスの友人たちは年2回くらい、行っている。作家がスタジオに人々を招く場です。

そこに向かって、法月さんという女性に先月から手伝いに来てもらっている。ヒトが入ると、空間は突然パブリックなものとなる。とりあえずの場所、その場しのぎの物はノイズだ。
使いにくいと思っているところは見苦しく、モノがぴったりの場所に納まっていれば、他の人が見ても迷わない。
機能的な空間とは、必然的に美しいものだと痛感する。

空間のスタイリングは、いかに心地良くできるか検討し尽くせばよいのであって、使い手が年齢を重ねれば、使い勝手も変わってくるだろうから、決めつけず、いつでも柔軟に変われるようでありたい。

これで、完璧はない。いつも、始まり。

4 月25日 晴れ

コレカラ展2のレセプションに行ってきました。

オーナーの仲澤さんがかっこいい眼鏡をかけて、皆さんを迎えている。
いつも搬入と展示を手伝ってくれるユウキが嫁さんを連れて現れ、嫁さんが来る前に彼んちに居候していた優もやって来た。彼はこのホームページトップのおいしい音を作ってくれた青年。

日本画家の北村さゆり氏がお父様の話をしてくれて、泣き。
優「オトナが泣いてるよ。」

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「アナタって、もうすこしやればメッセージもはっきりするし、仕上がるのに、なんで、その手前でやめんの?」
びっくりした、そう。完成され過ぎていたり、1つの捉え方しかできないものを私は望まない。

わたしの作品と見る人が出会うとき、私は不在。
誰ひとり同じ人生を歩んで来ていない。けど、だれかの心の襞と合わさったなら、そこから先は“見る人と作品が作るもの”と思う。
作品は、私と土とのとても私的な会話から生まれるものだけど、この時代を生きる営みの中で私が感じる摩擦。同じような揺れを感じたコトがある人に届け、届く。ユウキの嫁さんには届いてた、たぶん。

「いや、それがオモシロイよ。けど、何であれ、出したの?」と最後まで今回の展示に出すか出さないか迷ってた作品のことも指摘した、あのヒトは一体誰だったんだろう?

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コレカラ展2のディレクションをした鈴木安一郎さんとオーナーの仲澤さん
優「あのTシャツいいねぇ」

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作品について、お話ししました。優「何、語ってんの?」

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聞いてくださった皆さん、ありがとう。

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「ひとりになる装置」を見る、ユウキの嫁さん。

レセプションって、苦手と思う事が多いのだけど、この夜は人数もいらした方もきもちよく、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
仲澤さん、おもてなし上手。適度にほっといてくれるのがいい。

photo:小澤 優

2009年4月22日 晴れ

テアトルデソンスギャラリーの「コレカラ展2」の搬入に行って来ました。

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完全に乾いた土は、水の中でとても美しく溶けてゆきます。これはたぶん、陶芸家しか知らないコト。くず土を水で戻して練り返し、再利用する。

この様子をみていると、ものすごく一人になる。さみしくはナイよ、ひとりになる。今回は水槽の中に入れた。PANTARITA(日本一スコーンが美味しい、Janeも絶賛!)でどうしても夜に撮りたくて、その日、お魚くんたちに朝から別の水槽へお引っ越ししていただき、営業時間終了後に撮影させてもらいました。なんつうか。いったいどこの国でいつの時代に撮ったのか、わからないような映像になりました…時空を超えた(笑)

会場でのセッティング。付属のケーブルが短かったので長いものを購入して、DVDプレイヤーからTVモニターに接続。が、絵が出ない。電気屋さんに聞きに行っても、「んーっ。機能としてはは同じで、金属のとこがメッキかどうかぐらいかしか、違いはない。」と。

水内クンに電話。
「あ、それね。1本になってるピンジャックに黒い線が3本あるでしょ?その順番に規格がないのよ。だから、付属のケーブルを延長するのがいちばん安全。画像だけなら黄色いのだけ延長すればいいよ。」
「わーった!」ビックカメラ渋谷店へ。アダプターとどっちも黄色のケーブルを購入。
がしかし、持参のDVDプレイヤーのケーブルを延長しても、またダメ。ギャラリー手持ちのDVDプレイヤーのケーブルを延長したら、つながった。機能、おんなじじゃないの?Digitalって…DVDに焼くときもBuffaloではエラーが出て、ブルーレイでは焼けて、そのとき水内クンも「相性がある」って言ってた。
便利で劣化のないデジタルなのに、最後は相性か…。しばらく映像をやりたいけれど、もっと勉強しないと。

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2009年3月7日 晴れ

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私を辻さんとめぐり会わせてくれた”WISH YOU WELL”
辻さんの家ではてるてる坊主がわりにぶら下がってるそう。

ギャルリ灰月さんで2008年10月に行った『境い目の住人〜inhabitant on the boudary〜』展のとき、‘wish you well’を辻和美さんが買ってくださったとオーナーの滝澤さんから聞きました。
「ガラスの売れっ子作家さんよ。」
私はオソロシイほど、他の作家さんに疎いのでわからなかったのですが、そのお名前の響きがキレイだったので覚えていました。
近くのギャラリー「メ・ポトリ」さんから辻和美さんの個展案内。ワークショップを終えて訪ねたら、スラーっとした女性がいました。

ただ1つの素材と向き合っている、同じ時代を生きるヒト。
作品を介して会えたコトも嬉しい。

天井から吊られた大きなガラス球4つが、ぎりぎりおたがいぶつからないようにモーターでブンブン回ってるというインスタレーションの作品。その写真を見ただけでゾクっとした。大阪の会場に居たわけでもないのに、今もこうしてvisionが浮かぶ。

辻さんは今、メポトリさんにあるような吹きガラスの愛らしいコップやお皿も作っている。最近作は、ひびが入っていたり、われたもの。と言っていました。2008年のブリキ星さんで発表したわたしの作品は焼いていない土が湖で溶けていく様を撮った映像。

用途あるもの(はっきりとヒトが使える道具)をつくる人が使えないもの、fine artやインスタレーションとカテゴライズされるような在り様になると、摩擦が起きる。それはどうも、土でできている、または、ガラスだという素材がなによりも早く、見る人とコミュニケーションをしてしまうことと関係があるように思う。

おなじ境界に立っている人。

私は、土という素材と表現している。それだけ。

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この綺麗なプロポーションのグラスと共に家路につきました。

2009年2月28日 晴れのち曇り

4月21日〜30日テアトルデソンスギャラリーで行われる「コレカラ展2」に出品する作品の撮影を玄関先で行っていると、ご近所の渡辺さんの奥さんが「あれは、何ですか?」
「お皿じゃないですよね?」
「何なんですか?取手みたい。」

陶芸をやっている=「茶碗を作っている」と思うのは当たり前のこと。けど、こういう問いに答えられない。
「オブジェです」←オブジェってなんだよ?これだけは言いたくない。

土と私とでできる、あらゆる可能性を探しております。
そんなとこだろうか。

2009年2月25日 雨

最近の病院にはタリーズが受付前にある。
検査結果が出るのは1時間後。お茶でも飲んで待っていようと、カプチーノを注文して窓際の席に座った。病院内ですから、あたりまえなのだけど、車椅子に乗った女性が息子さんと隣のテーブルにいらした。青年は平然とお母さんと話している。わたしときたら、女性の口元に連なるかさぶたを見られない。お茶も飲めなくなって、いたたまれず席を立った。「窓際は寒いから」とかさぶたみたいな言い訳をして。

いろんなバイトをした。マジシャン三宅一星(←いいの?!)のアシスタント(アラビアンナイトみたいな服着た)、COOPの冷凍食品の仕分け(北極隊みたいな格好) 、ファミレスのウェイトレス(皿を一度に4~5枚持てるようになった)、LONDONではDuty Free Shopでショップアシスタント(エルメスのスカーフ売ってた)大学院の時は、昼休みに学校のCafe、夜はBar(ギネスがどうしても泡ばっかりになって、こっそり捨てた)で働いた。生徒会がバイト代をくれるってすごいでしょう?
何をやっても食っていけると思ってた。

けど、看護士だけはムリだと思った。フツーに笑顔で接するってタイヘンな事だ。

違和感をどうやって受け入れられるようにするか?ただそこにあるものを、そういうこともあるって、頭では理解できても、カラダのどこか深いところがついていかない。これについては、もう少し考えなければ。

2009年2月22日 曇り

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I was tiding up my studio and found this plastic bag from a box which I haven’t  opened since I was  back from London in 1992.

This brought me back to the time I spent in Kendal when I had a group show with the other graduates from RCA.I t was August 1992 right after our degree show.We were at a garden;I can’t remember where or what,there was a bonfire and Ed was kept burning crisps packages.I t was amazing to see how it was shrunk by  heat.He put a plastic package at the top of a twig and kept it in the fire. It became 1/10 smaller size.He gave me the smallest artistic one. We laughed a lot.

After the opening party,I went back to the Youth Hostel for sleep near the gallery.I was in girl’s dormitory.It was mid-night,someone started banging the door ,”Reico,where are you?I need to talk to you!!”I jumped up and went to the door.Ed was there ,”I just wanted to say Good night to you~~night night~~!” God! a stupid drunk,I thought.

Next morinig,I was back to London and we all knew that Ed left early morning to  home somewhere north on his motorbike. 3days later,Tami called me.Ed crashed into something on a way back home and he died.

This is not fair.I didn’t have a moment for him till I opened this box.I was the last one gave him a kiss for ’Good night’.

2009年2月21日 晴れ

この2日の『100gのキモチ』。カタチとキモチがぴたっとしてる。

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2月19日 「こちらへきてください」

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2月20日「思いどおりにならないアナタを射止める装置」

ほんとにスケッチみたいでいいなと思うけど、どれもやっぱり1時間はかかる。ワークショップ参加者の制作時間が足りないのも納得。んでも、すぐ終わっちゃうひともいるのよね。

2009年2月18日(水) 晴れ 

2月13日の日記で、1日1つ「100gのキモチ」を作ろうと決めた。これまで、いくつか100gの土玉を用意して、どれだけヴァリエーションを出せるか?ということに意識があって、同じ日にいくつか作ってた。できあがったものを見ると、同じトーン。形(なり)はちがってもおなじキモチ。

この4日間続けただけで、はっきり昨日と今日はちがう。
過去でもなく、未来でもない、いまを拾う作業。

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2月14日「とおくであそんでくるね」
ぷぅって風船ふくらますみたいに作った。

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2月16日「上っ面のヒト」
箱のなかにいろんな装置を仕込んでる。

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2月17日「いちばんとおい」

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2月18日 「こちらとそちら」
キモチのスケッチみたいなことかな。

2009年2月9日(月) うす曇り

色味について、山口さんにfaxを送ろうとするが、うまく書けない。
思い切って、電話する。

「やっぱ、ちょっときいろいしょ?」
なんだ、わかってた。
「ちょっと時間くれれば、粘土屋(ツチヤ)と相談するで」
「ありがとう。よろしくお願いします。」

2007年8月から始まった、はじめての量産の試み
まずは200個限定で2007年12月に移転後の38STUDIOオープン記念に間に合わせるはずが、1年半たった今も、まだ終わっていない。ホントなら、こういうのはデザインをどこかに売ってやるべきなのでしょうが、また自力で始めてしまって、在庫や販路ををどうするのか?途方にくれる。

山口さんとの道のりは、またの機会に書きます。彼と話すことで、わたしのやりたいことはすこし明確になりつつある。

100gのキモチ ともだち レシピ 写真メモ 制作メモ 展覧会 暮らし 雑感
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