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『令子の部屋』のお知らせ。

2015年11月29日

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第3回『令子の部屋』のお知らせです。

12月18日(金)18:30~20:00
ゲスト:藤原辰史さん(著書「ナチスのキッチン」京都大学人文科学研究所・教員)
定員:20名
参加費:おひとり2,000円(1ドリンク付)
場所:酒井信吾建築設計事務所

*お申し込みは、38STUDIO/本原まで。tel.054-270-6938 メールはこちらへ

9月22日、川部節子さんの企画で、根津の日本酒バーリブレさんで第1回『令子の部屋』を開催。はじめての試み。ゲストは、佐藤実さん(東海大学理学部、著書「宇宙エレベーターの物理学」)。参加者、17名。ジャブがじんわり効いて来た、そんな出来事でした。

あとから。
私も科学者の友人ほしくなっています(悩みも科学から説明されると落ち着けそう)
とか、
土に返らない物作ってていいのかっていうギモンとか、科学のセンセのそんなこと、1000年後考えたら気にしなくていいんだっていう話とか、自分が上下水道の間っていう水のお話しとか、水は地球の中でぐるぐるしてるんだってお話とか、地球儀の表面の2ミリくらいだとか、すごく虚しくなる必要ない気がして来た。
とか、
文系の私たちが納得していることを理系の人のことばで聞けたのもよかったです。たとえば、「一か所に集中しない」。私は、何かの純粋性を人や 社会が追 究しだすのは危険な兆候、と考えているのですが、理系の人は(話題が話題でも あったからですけど)同じようなことを逆の方向で言っている。
とか。感想が寄せられました。

私は「1200度以上で焼いた陶器は、地球にもう戻れないから、焼くのやんなっちゃったんです。」と言ったら、「どんどん焼いてください。海に投げれば、太平洋側からプレートがやってきて,日本列島の下に潜り込んでいて,やがてマントルの下に落ち込むか,マグマになって噴火しちゃいますから。」しぇーっ。そのぐらいのスケールで言われると、え、じゃ、まいいのか?てな気持ちになる、

その後のある日、私はキッチンで油物に使ったお皿を手に「これは油を拭いてから洗うのがよいのか?でもその拭いた紙が可燃ゴミになって燃えるゴミの灰は不燃になるのと、どっちがいいの…?」と、さっそく佐藤さんに聞いてみたら、「下水に流さない方です!」と即答。なぜなら、油分が下水処理場の微生物の働きを弱めるから。あー、キッチンが入り口なんだなぁ、その先でせっせと働いてる微生物がいるのなぁと思うだけでなんだか変わった。

サイエンスパブの2次会では「石けんが小さくなるとなんで泡立たないのか?」とか、みんな日々の小さな疑問を解決してもらってスッキリ。

「また、こんな機会がもてたら、うれしいです。」

と思ったら、根津の会場にいらした方から、
「本原さんのおっしゃってることと、すごく近い、“言葉も含め、口が社会と繋がる。キッチンが入口であり、出口なんだ”と言ってる同僚がいるから、ぜひ会ってみて。」と、講演のご案内を送ってくれました。

藤原辰史さんと、津村記久子さんの講演、面白かった。(いいなぁ、京大の近くに住みたいよ)
翌日、藤原さんの研究室を訪ね、’土の性質はずっと変わっていないこと、使う社会が変わって、人間が必要な形にして焼いたのが焼き物で、私もキッチンシンクを作ったけれど、これは上水と下水のしくみがなければ、不用。シンクを背負って見えない下水の道をたどって歩いたら、「人間の私自身も、上水と下水の境い目じゃん!」ってなっちゃった’と話すと、これこれって藤原さんが書いた新聞記事を見せてくださって、「人間も一つの通過点。一本のチューブなのだ。」と。おーっ。

「で、私、今ここなんです。」
「私はオーガニックしか食べない」という人も、「マック、大好き」っていう人も「口に入ればなんだっていい。」という人もみんな、食べれば、出るんですよ。下水管は一本ですもん。」

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「あ、それ、気づいてなかった!僕、台所も人間の外部器官だと思ってるんですよぉ」
と、藤原さんが書いたスケッチが、一番上のスケッチです。

人間の胃腸もヒトの外部器官という考え、面白いです。

話がどこへ行くかはわかりませんし、まとめる気もありません。
このご縁に感謝するばかり。ご好意で場所を貸してくださる酒井さん、ありがとうございます。

みなさま、お気軽にいらしてください。

第3回『令子の部屋』
12月18日(金)18:30~20:00
ゲスト:藤原辰史さん(著書「ナチスのキッチン」京都大学人文科学研究所・教員)
定員:20名
参加費:おひとり2,000円(1ドリンク付)
場所:酒井信吾建築設計事務所

*お申し込みは、38STUDIO/本原(もとはら)まで。tel.054-270-6938 メールはこちらへ

【藤原辰史(ふじはら・たつし)さんのプロフィール】
島根県出身。京都大学人文科学研究所の教員。食や農業の歴史を研究している。著書『ナチスのキッチン』、『かぶらの冬』、『食べること考えること』など。好きな食べものは、納豆ご飯とおはぎ。

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