2009年2月4日 晴れ
水菜ってサラダに入れるか、鍋ものやスープに使うかぐらい。スープも鍋も豆乳と合うね。水菜農家の方にどうやって食べる?と聞いたレシピです。
水菜ってサラダに入れるか、鍋ものやスープに使うかぐらい。スープも鍋も豆乳と合うね。水菜農家の方にどうやって食べる?と聞いたレシピです。
去年の暮れ、デコちゃんから電話があった。「れいこちゃん、マスターが亡くなって、今日お葬式なの。静岡から見送ってね。」
大学時代、国立の邪宗門でバイトをしていた。手足のなが〜い金髪のマスターとショートヘアのママさん。マスターはマジシャン。あの洋服のセンスは何風というのではなく、もうマスターしか似合わない不思議風味。2階に猫がいて、ママさんの作るカボチャのプリンは絶品。狭いカウンターの中でママさん、マスターといろんな話をした。柱の色、床のレンガの段差、船乗りだったマスターが集めた異国の灯り、ドアベルの音、ママさんのタバコの消し方。店が上がって、奥の4人席でコーヒーを飲んだ。あのソファーのどこが解れていたかも覚えてる。
大学卒業後は、イギリスに行く前と帰国した時と、ほんの数回訪ねただけ。でもあの空間を音と匂い付きでこんなにも鮮明に想う。あまり会わなくてもその人がいまこの時を生きているのと、もう不在であると知るのは大きく違う。けれど、私にとって、マスターの存在は最初から浮世離れをしていて、今も何かしらおもしろいことをみつけていそう。
バイトの先輩・デコちゃんからのハガキで、記念にコーヒーカップを1つ譲ってほしいとかいろんな声はあったけど、形見分けなどいっさいせず、お店もたたんで、建物は取り壊し。ある意味、とても邪宗門らしい終わり方だったとありました。

1月25日にワークショップを終えたあと、北村さゆりちゃん(日本画家)ちでおよばれしました。あとから金田実生ちゃん(画家)もやって来て、二人が大好きな夫は静かにはしゃいでいました。今日、夫が思い出したように実生さんがいい話をしてくれた、とまるで自分だけに話してくれたようにもったいぶって言う。
実生は愛犬ペロちゃんを連れて毎日散歩に行く。ペロちゃんが公園で必ず通る道。その日は雪。そしたら、雪の上にたくさんの犬たちの足跡があって。普段、人間には見えない「匂いの道」が初めて見えた。
人類が最初に読んだのは、雪のうえに残された獣の足跡。それを追って狩りをした、と小学校の頃、何かで読んだ。
日常という一種の麻痺のなかに、みつけること。
北村さゆり展〜山本兼一著作 表紙絵を描く〜2009.2.7〜21
*写真はさゆりちゃんが焼いた絵みたいな葱
夫・骨折中のため、父に大工仕事を手伝ってもらう。3時のお茶の時間。
「硫黄島ってナニ?」夫「日本軍の前線基地だよ」ふうん。父、唐突に
「シンガポール陥落って大騒ぎでさ、バナナはじめて食べたんだよ」
「配給?戦争に勝ったみたいの、わかってた?」
「う〜ん、小学生だったからバナナ旨いなあと思って」
18年前、RCA在学中に「バナナ置き(banana holder)」という作品を作りました。地下鉄で向かいに座っていた女性がいきなりBagからバナナを出して、ばくばくって食べた。「バナナに失礼!もっとちゃんと食べようよ。」と思ったのがきっかけ。バナナ何本も買って、もっとも平均的なカーブと太さを割り出して。なんだったんだ、あの熱意は?と思うけど、いまだにとても嬉しそうにバナナを食べる父の姿が関係していなかったとは言えない。


母が小笠原に6日間旅行に行き、父が猫づれで泊まりに来ました。
私「小笠原ってどこ?」
‘なるほど知図帳2009世界(昭文社刊)’を自慢げに出す夫。
夫「ここ。」うわ、すんげ遠いじゃん。
夫「お父さん、ここはフェリーで行くんですか?」(礼儀正しい)
父「母島までフェリーで25時間、そこからまた2時間かかるって言ってたよ。硫黄島なんてすぐそこだよ、昔はここで戦争バンバンやってたんだから」
なるほど知図帳ぱらぱらめくると、日本は世界の平均寿命第1位で82.32歳。ワースト10はすべてアフリカの国で、ワースト1は40.77歳。10位ルワンダでも45.59歳。きゅーんってなった。わたし、45歳。これからどうしよう、とか言ってる。唖然としていると父が横から「これ、きっと子供が病気で早く死んじゃうからじゃないのか?」
食後、前立腺の経過について父とソファで話していて、『このひとはぜったい死なない』と思ってる自分にびっくりした。