2005年10月8日 

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なんだか、ちぇってな気分だったある日。夕食を終えて、「新聞紙でも見てやるか。」とつぶやいて、ハッとした。

「今日の新聞」を「新聞紙」と呼んで、無意識にバカにしたんだね、私。
そっか。今日の新聞だけが「新聞」。これ、明日になると「新聞紙」になっちゃう。新聞は情報のことで、新聞紙はという物。同じものがたった1日でアイデンティティーを変えるんダ。今日の新聞をモノ扱いした、わたしのイジワルにびっくり。

はたして。揚げ物をする母に「新聞紙、持ってきて!」と言われて、それは古新聞のことで今日の新聞は使っちゃいけないって、何歳からわかるようになったんだろう?

物の認識の仕方って、誰かが教えてくれるものではないね。経験から知ること。なーんにも知らずに生まれて来て、いっぱいいろんなコト覚えたんだねー、わたし。

物のあわれ、というものか。(←使い方、合ってる?)

2005年9月3日

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祖母が愛用していたカップを頂きました
大正時代のものみたい、きれい

5月の末、祖母が逝ってしまった。

歯を磨いている時、ふと彼女が欠けていることを思う。今朝は目覚まし時計を睨みつけながら「もういないんだ」って思った。

一緒に暮らしていた訳ではない。実家から歩いて10分ほどのところに彼女は住んでいた。大学の時には毎月、封筒に(←普通郵便ダヨ)3000円を忍ばせて送ってくれた。最後にいつも、「おばあさん」と書いてあって、おばあちゃんはハルさんなのにどうしておばあさんって書くのかなって可笑しかった。彼女の小さな仕送りを私はフツーに生活するために使ってしまっていたと思う。本当に感謝できてたかな…自分1人で何でもやりたがっていた私にそんな余裕があったか、わからない。

80も越えているのに、吉本ばななさんの小説を読み、渡辺貞夫さんのJAZZを聞き、いつもボタンのあるシャツにスカートをはいてきちんとしていた。家にいるからってだらしない格好をしたりしなかったなあ。クロスワードも好きだった!そういえば「マディソン郡の橋」を読んで「こういう、あまっちょろい恋愛は嫌いダ」とか言っちゃって。

小さい頃に母親を亡くした祖母は、「自分はできるだけ長く子供と一緒に過ごしてあげたい。」と言っていたそうである。だから、娘である私の母は「わたしは幸せだった」と言う。

葬式の日、私は自分に子供がないことをとてもとても悔やんだ。彼女が残してくれたものを私だけのものにしていいの?もしも、自分が大学生の孫を持つことになったなら、同じように便せんに3000円を包んで送りたい。

「DNAは何も考えていない」と始まる「遺伝子の川」という本を最近、読みました。DNAは子孫を残したい。生き延びたいだけ。ある生物にいたっては環境が悪化するとたくさんの個が合体して1個の塊となり、動かずに栄養を無駄遣いしないようにするんだって。環境が整うとまた、バラバラになって各々の個に戻っていくそう。
1世紀に4世代が生まれてきたとして、私のこの命の中にどれだけのDNAが引き継がれてきたかと思うと。ますます、雌としての責任みたいのを感じてしまう。うっかり遠い眼をしちゃうナ。(アレ?「世界でいちばん美しい物語」って本だったっけかな?)

2005年3月31日

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ユニット「てんてん堂」の刺繍絵本
サラリーマン奉公に出る侍のお話

宴ちゃん。←この名前がもう、フツウではない。お父様が国際的な名前にする!と日本の通貨『YEN』の音を当てて、この字にしたそうです。うたげチャンじゃないよ。

多摩美のグラフィックデザイン科を経て、天下の博報堂へ。在職中、朝日広告賞の大賞受賞という華やかな人生から今、御殿場市にて2児の母をやっている。たぶんね、フツウの皮をかぶっているけれど、この才能はとまらない。てんてん堂というユニットのもと、サラリーマン侍を描いたミシン絵本「歳月不待人」(歳月人を待たず)を作ったり、みょーに濃い人形を作っては子供達に読み聞かせなどしているらしい。(ちなみに頼まれてもいないのにできてしまった人形たちも多く、それについては「出番を待ってるの」と言ってました。)
最近は息子2人のいらなくなったおもちゃやら廃材を使ったラヴリーなものを産み出している宴ちゃん。これらの立体が家のあちこちにある図を想像していただきたい。ちなみに鴨居に飾ってあった下の「メロン姉妹怪獣」を見て、3歳の女児は泣いたそうだ。

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次男・晴クンがまだ遊んでいるものも創作の餌食になっしまったりするらしい。基本的には子供達が使い古したものたちにアリガトの気持ちを容れた記念碑的なもの。

陶芸家の滝口さんが教えてくれたのだけど、京都では『ほしつきさん』という小さな神様が家の中のあちこちに棲んでいらっしゃって、お正月にはちいさな鏡餅をお供えするんだそうです。宴チャンちのほしつきさんが一ケ所に集結した展覧会が4月に富士芸術村(すばらしく旧い日本家屋←出展者募集中らしい)で開催されていました。私たちを迎えてくれた彼女の“愛し”の作品たちはタイヘンに、たまらなかったです。

宴チャンみたいにニヤニヤしながら“愛しの器”最近つくってるかな、わたし?
器はわたしのキモチを受け止めてくれる、容れ物。空っぽなキモチのときは空っぽなものができる。それも、いっかあ。ってか、空っぽ、カッコよくない?

宴チャンと浅井郁さんとのユニット「てんてん堂」の展覧会を2006年5月に38STUDIOで企画します。読み聞かせも、ぜひやってもらおうと決めています。

2005年3月31日

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ワヤンさん(うちの新車)がやってきてから、国内旅行、俄然たのしくなってきました。
パオには4つベッドがあって中もけっこう広い。

ずっと、行きたかった直島!っつうか、パオに泊まりたかったんだよー。私の中では地中美術館はオマケっくらいな感じだったのですが、すごくよかった。
地中美術館はクロード・モネ室、ウォルター・デ・マリア室、ジェームズ・タレル室の3つを安藤忠雄さんが作品として設計している。

どうして、ベネッセをして安藤忠雄氏をしてモネなんだろう?モネって。私の中では、すでにクラシックの域に達していた。中学の頃、すっごく好き(ベッドの横にポスター貼っちゃってたくらい)だったけど、私が高校生の頃にはPOP・ARTってもんがアメリカからやってきて、美大に進んだ私にはモネの絵は少々刺激がないものになっていた。
でもやっぱり、キレイ。自然光がきれいにまわっているモネ室。午前中に見るのと、2時頃見るのと、夕方見るのでは部屋の空気の色がぜんぜんちがう。それぞれの時間帯でいいなあと思う絵も変わる。こんな時間に描いたんじゃないかなあと思うと、その絵が部屋全体の空気とつながってしまうような。そんな感じ。

MuseumShopでまっ先に、モネの本を購入した。パラパラ読んでいると。モネって企業家だったんだ…。その時代(今でもそうかい?)作家と言えば、屋根裏に住んでビバ・貧乏!なイメージがあったけど、モネの出納簿からはすごい裕福だったことが窺われる、と。へぇー。17歳でパリに出た彼は、パリのサロンを回り、水を描いた風景画は穴だ!これを描けばイケル!とちゃんとリサーチもしていた。もう、肖像画を描いてブルジョアや貴族に喰わせてもらう時代ではない。これからは個人の家に置かれる絵画ダ!観る人それぞれがいろんな思いを馳せることができるような風景画。そう、そこに人物はいらない。しかも、自分が将来、国家的輸出物になることまで想定していたとは!生前、書かれた多くの手紙ものちに公表されることをかなり意識されたもので、モネほどその本意を読み取ることがムズカシイ画家もいない、と。(すげー。わたくし、このようにバカ丸出しの文章を残していいもんだろうか…)

James Turrel氏の作品。ぜひ、ナイトプログラムにも参加してください。いかに普段、モノとじっくり向かい合っていないか、思い知らされます。光がないと何も見えないと思っているけれど。明るくすることで見えなくなるものもあるんだネ。

「観察に値しないものはない」とどなたかがおっしゃっていましたが、その向かい合う時間の長さが問題。生活してると、どんどんいろんなものや情報が自分に入ってくるから、さっさと見極めなければいけなくって。見たふり、聞いたふりではダメだね。インターネットユーザーの待ち時間の限界は10秒。1分の物理的な長さは、昔も今も変わらないけれど、私たちは感覚的にじっくり待てなくなってるよ。というか、なにを期待して待っているの…?。ただそこにあるものとただ向き合えばいいのに。

タレル氏の家プロジェクトもぜひ見て下さいね、余韻のこります。個人的にはウォルター・デ・マリア室がとても好きです、んでもアタシがどう思ったかなんてどうでもいいじゃんねー。

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地中カフェ、おいしかったし、キモチイイ。地中美術館のスタッフが皆とても感じ好いのです。スタッフ募集してましたよ、寮付きだそうです。どなたか、いかが?

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地中美術館を訪れている若者たちにもみんな好感をもちましたが。男の子2人連れというのがけっこう多いんだけど、「なんで一緒に来たの?」と突っ込みたくなるくらい、あんましゃべんないの…オカシイ。そういうもんか?

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宇野港からカーフェリーに乗って直島へ行くのですが、2種類あるんですよ、フェリーが。たまたま、すぐ出るのがあった方に乗ったら、なーんかへんなの。観光気分バリバリでごぼうせんべいポリポリ始めたら、すぐ島が見えてきたさ。なんの放送もない。「こ、ここ直島ですか?」ってトラックの運ちゃんに聞いたら、うなずかれて慌てて降りた。あとでわかったのですが、業務用フェリーだったの。観光用に乗っていれば、宿泊した人は帰りのフェリー代半額券がもらえたそうです。あば。
ワヤンさん(うちの新車)がやってきてから、国内旅行が俄然たのしくなってきました。彼女(ワヤンさん)にETCとカーナビが付いてきたのも、大きな要因。助手席にいる方が地図見なくてすむようになったので、ケンカもしない。ETCっていろんな割引があるんだよ。前払いシステムは、5万円カードで前払いすると58000円分、東名など有料道路を使えます。(んーっと、58000円貯金があって、そこから使った分引かれていく感じ?)しかも、例えば午前0時~4時までにどこかのI.C.から高速道路にのれば3割引。(3:50頃、清水I.Cから入って倉敷まで行ったとしても、この距離分すべて3割引ね。)スゴイでしょー?通勤割り引きというのもあって、朝9時までにのって100km以内でおりれば、半額。知らなかったよー。
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