2009年2月3日 晴れ(節分)

去年の暮れ、デコちゃんから電話があった。「れいこちゃん、マスターが亡くなって、今日お葬式なの。静岡から見送ってね。」

大学時代、国立の邪宗門でバイトをしていた。手足のなが〜い金髪のマスターとショートヘアのママさん。マスターはマジシャン。あの洋服のセンスは何風というのではなく、もうマスターしか似合わない不思議風味。2階に猫がいて、ママさんの作るカボチャのプリンは絶品。狭いカウンターの中でママさん、マスターといろんな話をした。柱の色、床のレンガの段差、船乗りだったマスターが集めた異国の灯り、ドアベルの音、ママさんのタバコの消し方。店が上がって、奥の4人席でコーヒーを飲んだ。あのソファーのどこが解れていたかも覚えてる。

大学卒業後は、イギリスに行く前と帰国した時と、ほんの数回訪ねただけ。でもあの空間を音と匂い付きでこんなにも鮮明に想う。あまり会わなくてもその人がいまこの時を生きているのと、もう不在であると知るのは大きく違う。けれど、私にとって、マスターの存在は最初から浮世離れをしていて、今も何かしらおもしろいことをみつけていそう。

バイトの先輩・デコちゃんからのハガキで、記念にコーヒーカップを1つ譲ってほしいとかいろんな声はあったけど、形見分けなどいっさいせず、お店もたたんで、建物は取り壊し。ある意味、とても邪宗門らしい終わり方だったとありました。

ともだち レシピ 写真メモ 制作メモ 展覧会 暮らし 雑感 100gのキモチ
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
09月
10月
11月
12月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
01月
02月
03月
04月
05月
06月
08月
11月
12月
01月
02月
04月
06月
07月
09月
10月
11月
12月
01月
02月
04月
06月
07月
08月
11月
12月